Source : enRoute
今話題のドローン。荷物の運搬から建造物の点検、農業用に空撮など、さまざまなシーンでの利用が期待されているのはご存じの通り。
一般的なドローンは、主に4〜6枚のプロペラが付いたクワッドコプターと呼ばれるタイプが多い。
軽量でコンパクトなのだが、問題は飛行時間。プロペラを回す動力には電動モーターを使うが、バッテリーを比較的小さくしないと重量が重くなり飛ばせないため、10分~20分程度の時間しか飛行できない。つまり、長距離移動に向いていないのが現状だ。
そんなドローンの弱点を解消したのが、産業用ドローンメーカーのenRoute(エンルート)で開発した「クワッドプレーン」。なんと、ドローンと固定翼タイプの無人飛行機をミックスさせることで、垂直離着陸ができ、長距離飛行も可能にした画期的モデルを開発したのだ。
■ 4枚のプロペラを飛行機にセット
フライトコントロールのソフトなどを手掛けるメーカーJapan Dronesと共同で開発したこのモデル。ぱっと見たスタイルは、ガソリンエンジンを搭載した一般的なラジコン飛行機と同じだ。
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だが、よく見ると翼には4枚のプロペラ。このプロペラは、離着陸時には電動モーターで稼働し、飛行時はガソリンエンジンを動力にする。プリウスなどハイブリッドカーのドローン版みたいなイメージだ。
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また、一般的な固定翼機の場合は離着陸時に滑走路が必要だが、このモデルは前述の通り垂直離着陸ができるので、飛び立つ場所を選ばない。しかも、離着陸時のみ電気を使うため、搭載するバッテリーも小さくできるメリットもある。