障害者差別解消法が施行された今年の4月からわずか1ヶ月しか経過していない5月、衆院厚生労働委員会に参考人質疑に呼ばれた難病の男性の出席が拒否された。呼んでおきながら拒否したその理由は「やり取りに時間がかかる」だった。障害者差別解消法の目的は「障害者に対する差別の解消」であるが、率先して模範となるべき存在の国がこんなことでは何のために制定したのだろうか。言葉が出ないとはこのことだろう。
さて今回は、まだまだ認知度が低い障害者差別解消法が、私たちの日常生活にどんな変化をもたらすのか、あるいは具体的にどんな点に気をつけるべきかをまとめてみた。話を伺ったのはひとよし法律事務所の中嶽修平弁護士です。
■多くの人に関連した法律 障害者差別解消法
「まず、この法律は、国の行政機関や地方公共団体、民間の事業者などを対象としています。そのため、一般の方が、個人的な関係で、障害者と接する場合には対象となりません。もっとも、実際には、公務員、会社員や自営業者として仕事をする場合には、行政機関や地方公共団体、民間の事業者という立場となるため、多数の人がこの法律の対象となります」(中嶽修平弁護士)
「そして自分の行為が、この法律によって禁止されている、障害者に対する『不当な差別的取扱い』と『合理的配慮の提供』(民間の事業者に関しては努力義務)にならないように気を付ける必要があります」(中嶽修平弁護士)
対象は一般市民ではなく主に事業者であるという。普段の生活の中で、イチ個人が障害者と接する事があったとしても、そこにこの法律が関知することはないようだ。しかし、中嶽修平弁護士の言うとおり、多くの人が企業や行政、公共団体に属する立場であることを考えると、この法律を無視することは出来ない。
■『不当な差別的取扱い』と『合理的配慮の提供』とは?
障害者差別解消法で禁止されている『不当な差別的取扱い』と『合理的配慮の提供』が具体的にどんな行為を指すのか聞いてみた。
今年4月施行の障害者差別解消法。日常生活で気をつけるべき事は?罰則は?
2016.07.14 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
相続は「手続き」だけでは終わらない 遺族に向き合う司法書士の新たな役割
TREND NEWS CASTER
2
戦略を描くだけでは企業は変わらない 「伴走型支援」が問われる理由
TREND NEWS CASTER
3
なぜ「墓じまい」は後を絶たないのか 創業101年の石材店の「残す」ための選択肢
TREND NEWS CASTER
4
「ヒクイドリの部屋」から〝謎の棒〟発見される 黒くて硬くて...これは何?動物園に聞く
Jタウンネット
5
なぜ警備員の高齢化と人手不足は止まらないのか――待遇改善とデジタル活用で変わる「安全を守る仕事」
TREND NEWS CASTER
6
「病気」から「人」を診る医療へ――地域のクリニックに求められる新たな役割
TREND NEWS CASTER
7
「背中を見て学べ」はもう通用しない?世代間ギャップを埋める実践型研修の可能性
TREND NEWS CASTER
8
外国人人材の受け入れを阻む「営業の壁」 登録支援機関を支える新たな分業の形
TREND NEWS CASTER
9
暑~い夏に、リス&カワウソたちに冷たいプレゼント 仙台うみの杜水族館の企画がやさしい【7/31~8/23】
Jタウンネット
10
ペンギンも〝夏の風物詩〟満喫中 あわしまマリンパークの恒例イベントに2.2万興奮「ずっと見てたい」
Jタウンネット