おりがみロボットが、多くの命を救う!

| FUTURUS
おりがみロボットが、多くの命を救う!

■ 手術の救世主に?

もしあなたの子どもが、腕時計用の小さなバッテリーを飲み込んでしまったら? 胃に慢性的な痛みがあるから検査したら、どうやら潰瘍ができているらしい。どうしよう?と駆け込むのはまず医者か病院だが、その先に待っているのは手術……。ああ、イヤだなあ……。

しかし、これさえあれば、将来はそんなに手術を怖がる必要もないかもしれない。

世界の科学者たちが研究を重ねて開発した極小ロボットが、体内に入って執刀役を引き受けてくれることになるかもしれないからだ。このロボット、Origami Robot(折り紙ロボット)と呼ばれ、その名のとおり、原材料は人体にもやさしい紙で出来ているという。この極小ロボットが近い未来、多くの人びとの命を救ってくれることに世界中から期待がかかっているのだ。

Source:Disclose

この、おりがみロボットの本体は、普段は3センチほどに小さく折りたたまれており、小さなカプセルの中に入れられている。これを体内に入れる(飲み込む)とカプセルが溶けてロボットが作動し、患部の治療を適切に行なってくれるというわけだ。

ロボットにも数あれど、体内に入って手術を行なってくれるとは奇想天外であり、かつ非常に実用的だが、アメリカ・マサチューセッツ工科大学のリサーチャー、ダニエラ・ルス氏によると、体内に入れるのこそ容易であれ、このロボットを自由自在に作動させるのは非常に難しいとのことだ。

Source:Mit News

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■ どのように作動するのか

おりがみロボットは、2つの層で製作されている。内層には、バイオマス(植物)資源から製造される、バイオマス・プラスチックが使用されており、これが体温で温められると大きくなって、外層を覆っているカプセルを破り、作動が開始されるという構造になっている。

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