おりがみロボットが、多くの命を救う! (2/3ページ)

FUTURUS

ちなみに、このロボットの本体もカプセルも、体内の微生物よって分解され、水と二酸化炭素に分解される生分解性を持っているため、人体にもやさしいのが特徴だ。

それでは、このロボットをどうやって動かすのか? 実は、このロボットは磁石の力を借りて作動する仕組みになっているのだ。ロボット本体には小さな磁石が設置されているので、これを動かすために強力な磁石を駆使しながら、体内のロボットを動かすというわけだ。

科学者たちは現在、このロボットが正確に作動するか否かを調査するために多くの研究や実験を重ねている。たとえば、ゴムでできた胃のモデルの中に小さなバッテリーを入れ、どのようにロボットがそれをキャッチするかを観察するリサーチを行なった。レモン・ジュースと水を使用し、胃の内部とほぼ同じ環境を再現したその胃の中で、ロボットは見事に適切な処置を行ったということだ。

世界中では、1日に何千人もがバッテリーを飲み込んでしまう事故を起こしている。たとえばオランダやベルギーでは、腕時計用のバッテリーを飲み込んだ幼児が死亡する事故があとを絶たない。幼児や子どもにとって、このようなバッテリーは即、取り除かなくては命に関わるのだ。こうした事故から子どもを助けるためにも、このロボットの活躍には期待がかけられているといえよう。

上記のような国ぐにでは特に、このおりがみロボットの需要は非常に高いと思われる。多少、複雑な手術を要するとなれば、病院のたらいまわしをされることも否定できない状況があったとしても、ロボットが常備されているのであれば、ほぼ確実に作動して、多くの人の命を救えるのではないだろうか。

ロボット医療の先進国ともいうべきアメリカでは、ロボットによる手術実施数は確実に増加しているという。ロボットによる手術の最大のメリットとして、切開部分(傷)を小さくすることがあげられる。人の手では不可能な細かな動きでもロボットなら行なうことが出来るので、傷口を小さくする手術も可能なためだ。このため、出血量がおさえられるので、すみやかな術後の回復も見込まれるというわけだ。

外科手術用のロボットで、日本でも有名なものに、アメリカの「ダ・ヴィンチ」がある。

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