【ドラマ中盤レビュー】藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』が視聴者に与える「本当の恐怖」

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【ドラマ中盤レビュー】藤原竜也主演『そして、誰もいなくなった』が視聴者に与える「本当の恐怖」

藤原竜也主演の人気ドラマ『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ/日曜22時)。タイトルを聞くとすぐさまアガサ・クリスティ作の長編推理小説「そして誰もいなくなった」を真っ先に思い浮かべてしまうかもしれないが、これらの作品に直接的な関連性はない。とはいえ、本当の意味での首謀者が誰なのかもわからない中、主人公が理不尽な災難に見舞われ、周囲の人々が次々と死んでいくという点においては、小説とどこか共通した部分もあるこのドラマであるが、やはりというかまず注目すべきは情報化社会ならではの身近な恐怖感である。


そもそも、事件は、勤務先でも一目置かれ、私生活においても恋人との結婚を目前に控えるなど、順風満帆の生活を送る主人公・藤堂新一(藤原竜也)が、何の因果か別の刑事事件で逮捕された犯人(遠藤要)に「なりすまされる」ことで、「自分が自分である」という当たり前の証明すらままならない状態に追い込まれてしまうという異常事態に端を発する。たかだか身分証明用の番号を失っただけで、それがあたかも自分自身の人生を失ってしまったかのような深刻な被害を生み、挙げ句、あらぬ濡れ衣まで着せられて、「追われる身」になるという展開は、マイナンバー制度を彷彿とさせる作中の「パーソナルナンバー」システムとの絡みもあって、多くの視聴者に対して、情報化社会ならではのリアルな恐怖を与えることに成功している。

第4話では、バー「KING」のオーナー兼バーテンダー・日下(伊野尾慧)のもとに転がり込んだ主人公・藤堂が、不幸な事故としてではあるものの、学生時代からの"元友人"斉藤(今野浩喜)を刺殺してしまい、被疑者として追われる身となった。その際、藤堂が暗い部屋の中で血まみれの衣服を脱ぎ捨て、裸でさめざめと泣いていると、日下が藤堂の背中を優しく抱きしめ、落ち着かせるという、BL漫画さながらの"名場面"も登場。結果として、本筋とは別の部分で、多くの女性視聴者のハートを鷲づかみにすることとなった。
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