妊娠5ヶ月(16週~19週)はいわゆる“安定期”に入ったとされる時期です。
胎盤も完成し、つわりで苦しんだママもようやく症状が治まってきます。
もちろん個人差はありますから、妊娠中はいつの時期も無理は禁物ですが、この時期は精神的にも安定し、マタニティライフを楽しめるようになってくるでしょう。
今回は、助産師である筆者が、「5ヶ月頃のマタニティママの生活」についてお話いたします。
■5ヶ月ころのママと赤ちゃんの変化は?赤ちゃんの身長はおおよそ20cm、体重は150グラム程度。目安としては“オレンジ1個”くらいです。
触覚が完成する時期です。お腹の中で指しゃぶりする姿も見られます。
ママのお腹や乳房も目立つようになってきます。
つわりが治まってくるので、お腹が空くように。食べ過ぎには注意しましょう。
体重の増え過ぎは“難産の元”です。おやつは必須ではありませんから、どうしても空腹のときは食べるものをしっかり選ぶようにしてください。
子宮が大きくなってくるので、胃が圧迫されたり動機や息切れが出ることもあります。
集中力が落ちてきますので、車の運転やPC作業など、長時間、目を酷使することはできるだけ避けましょう。
早い人は胎動を感じるようになります。腸が動くようなポコポコする動きで分かることが多いです。
■安産祈願は5ヶ月の「戌の日」にしよういぬは安産だと言われているところから、日本には安定期に入った5ヶ月の“戌の日”に安産祈願をする風習があります。
安産の神様をお祀りしている神社などにお参りし、“腹帯”を巻きます。今は産科の病院や助産院などでも巻いてくれるところもありますね。
腹帯はお腹を守る、あたためる、腰痛の防止などの役割を果たしていますが、常に巻いている必要はありません。
寒い時季でお腹が冷えやすかったり、支えられている方が安心する、などがあれば巻いた方が良いかもしれませんね。
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