先日、あるドクターと話したときのこと。「最近、恋愛しない若者が増えているのよ」という話を聞き、驚きました。超情報社会といわれる現代、「リアルな恋愛は面倒くさい」とバーチャルな恋愛にはまる若者もいるのだとか。目に見えるもの、たとえばお金といった経済的な価値観でしか物事をはかれない、「コスパ化する結婚」という雑誌の見出しに目が点になりました。
私たちはロボットではありません。心ある人間です。でも「心」が退化してしまえば、もしかしたらロボットと変わりなくなってしまうかもしれませんね。ロボットと違って人間は確実に年をとります。年をとると感性が鈍り、新鮮な驚きがすくなくなるといわれますが、逆に感性を磨き続けることができればアンチエイジングにつながり、いつまでも若々しくいられるのではないでしょうか。
心を、感性を磨いて、愛あふれる人生を歩みましょう。連載「心なごむ昔ながらのスローライフ 旧暦の暮らし」では、めぐる季節を「五感」と「心」で感じるヒントをお届けします。
七十二候とは?
時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか? 流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべてのひとに贈られた「宝物」。季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。
「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。