日本三名園のひとつ、特別名勝・兼六園で有名な石川県金沢市。
日本海に近く、練り物にする新鮮な魚のすり身が手に入りやすかったから、あるいは冬の寒さが厳しい北陸という土地柄なのか、金沢市は日本でいちばんおでんが食べられている地域と言われています。
今回紹介する「若葉(わかば)」は、金沢市石引の商店街の中にある昔ながらのおでん屋さん。創業は昭和10年、長く地元の人に愛され続けてきた、気取らない庶民的なお店です。
「おでん、どて焼、茶めし」と書かれた暖簾をくぐって引き戸を開けると、おでんのだしの匂いがふわりと漂ってきて、食欲が刺激されます。
コの字型のカウンターには、年配のお客さんも若い人たちのグループもいて、大衆的な雰囲気。
気さくな雰囲気の店主さんが出迎えてくれるので、ひとりでも気兼ねなく入ることができます。
カウンターの内側にあるおでん鍋、透き通っただしの中さまざまなおでん種がクツクツと煮えています。
おでんは盛り合わせもできますが、基本的には好きなものを好きなだけ注文するシステム。
ごぼう天100円、さつま揚げ100円、ちくわ100円、たまご100円、焼き豆腐150円、あつ揚げ150円、いなりもち150円、こんにゃく150円、糸こん150円、ふかし150円、車ふ150円、えび天200円、じゃがいも200円、肉だんご250円、大根300円、いわしのつみれ350円、しのだ巻350円、がんもどき400円、たこ400円など。