今週は阪神で「阪神JF」が行われる。重賞勝ち馬4頭を含む好メンバーがそろう中、万券王・水戸はシグルーンを穴馬に指名した。12年には300万馬券が飛び出すなど荒れ傾向の戦いだけに、大波乱の可能性も十分ある。
今週のメインは、2歳牝馬による阪神ジュベナイルフィリーズ。クラシック第1弾の桜花賞と同じコース、距離で行われることもあって、単に2歳牝馬の総決算という視点では見られないGI戦だ。
現にここで勝ち負けしてクラシックをも‥‥という馬は少なくなく、ウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネ、ハープスター、レッツゴードンキ、昨年の覇者メジャーエンブレムなどが桜花賞、オークス、さらにはNHKマイルCを制して名をはせている。
今年はどうだろう。有力候補は、いずれも血統的背景から“将来性はかなりのもの”と推測されるだけに、勝ち負けすればクラシックでの期待を持っていいことになる。
それでも絶対視していいような図抜けた存在は見当たらない。世界で注目を浴びているフランケル産駒で2戦2勝のソウルスターリング、新馬-特別-重賞と3戦全勝のジューヌエコールにしてもそうだ。
前者は安定感抜群だが、見る者がうならされるような圧倒的に強い印象はない。後者は自在な脚質が売りだが、相手をねじ伏せる破壊力はなさそう。つまり、人気どころは、どれもつけいるスキがありそうなのだ。
勝っても負けても“どうして”と首をかしげたくなる有力馬がいないのであれば、それらに割って入る伏兵がいてもいいことになる。目下のところ、獲得賞金上、除外される500万条件馬は1頭。登録馬のほぼ全てが出走できるのであれば、その500万条件馬にチャンスが転がり込まないとも限らない。
データから見ても、波乱含みのGIであることがわかる。馬単導入後のこれまでの14年間、その馬単で万馬券が飛び出たのは4回(馬連で2回)。特に大きく荒れることは少ないが、この間、1番人気馬は4勝(2着2回)。2番人気馬はわずか1勝(2着も1回)。つまり、人気薄が必ずと言っていいほど連に絡んでおり、中穴傾向のレースなのだ。