和歌山市の中心部から東に逸れた山中に紀伊風土記の丘はあります。
和歌山県立の博物館施設であり、主に特別史跡「岩橋千塚古墳群」の保存を目的とし、1971年に開設されました。
古墳群としては全国屈指の群集墳で、65万平方メートルの園内には430基もの古墳が密集しています。
そのうちの一部の古墳で、横穴式石室、竪穴式石室の2つの石室と、箱式石棺墓が公開されており、自由に内部を見学することができます。
園内を歩くと、至るところにこんもりと盛り上がった丘のようなものが点在しており、このような看板がないと古墳だと気づかないものもしばしば。
こちらはA46という、直径約27メートルの円墳の石室入口です。
しんと静まり返った山中にひっそりとある入口は、外からは狭さと暗さゆえ内部が見えません。また、じめっと生暖かい空気に包まれており不気味さが漂います。
すくむ足を叱咤し、向こう側までのほんの短い距離、その細く薄暗い通路を抜けると、石棚と石梁4枚を用いた横穴式の石室が。