野球ファンのなかには、観戦時にスコアをつけている方も多いであろう。筆者もスコアをつけながらの観戦を楽しんでいる。オフシーズンはスコアシートを見返すのが楽しい作業だ。
そこで今回は、スコアをつけながらの観戦について、あれこれとお伝えしたい。
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■プロ野球は楽勝、高校野球は難関
もし、あなたがスコアをつけてみようと思うなら、迷わずプロ野球の試合から始めることをおすすめする。プロ野球の試合が最もつけやすいからだ。そして最もつけるのが難しいのがアマチュア野球、特に高校野球だ。
なぜ、プロ野球がつけやすいのか。プロ野球の試合には「間」があるからだ。プレーとプレーの間、投球ごとの間、イニングごとの間など、スコアをつけるのに十分な間がある。もし、スコアのつけ方に迷っても、考える時間がある。
逆に高校野球はかなりスピーディー。少し目を離すと、もう次の投球が終わっているなんてことはザラにある。同じ9イニングを3時間かかるプロ野球と、1時間半で終わる高校野球の差は大きい。
もうひとつプロ野球がつけやすい理由は、プレーに「紛れ」がないということだ。とんでもないプレーは起こりにくく、たいていは想定内のプレーで収まる。例えば、挟殺プレーが起こっても、少ないプレーでランナーをアウトにする。
これが高校野球になると、挟殺プレーに手間取ってしまうことも多い。スコアのマスの中に収まらないぐらいの数字を並べなければならなってしまうのだ。
プロ野球はのんびりと楽しみながらスコアをつけられるが、高校野球はスピード勝負。上級者向きである。