【プロ野球】1軍未登板、マイナー暮らしの元ドラ1位。“メジャー逆輸入投手”村田透(日本ハム)の雑草人生

“メジャー逆輸入投手”村田透(日本ハム)の雑草人生

■期待された「上原2世」

 インディアンズ3Aから日本ハムに加入した村田透。

 もともと2007年の巨人のドラフト1位指名選手で、「大阪体育大学出身のドラフト1位」という経歴から、同大先輩の上原浩治(カブス)を引き合いに「上原2世」と呼ばれた逸材だ。

 しかし、巨人時代の3年間は1軍登板を果たせず、2軍でも目立った活躍をすることができなかった。その結果、わずか3年で戦力外となる。

 「金の卵」からチャンスをものにできず波乱の野球人生を歩んだ村田の、NPB復帰までの6年間を追ってみたい。

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■トライアウト、そしてアメリカへ

 2010年に巨人から戦力外通告を受けた直後、12球団合同トライアウトに参加。その姿がインディアンズのスカウトの目にとまり、傘下球団とのマイナー契約を結んだ。

 2011年はアドバンスドAのキンストン・インディアンズ(現・カロライナ・マドキャッツ)で22試合に登板し、3勝2敗2セーブ、防御率2.36の成績を挙げた。

 2012年は2Aのアクロン・エアロズ(現・アクロン・ラバーダックス)で開幕を迎え、3A昇格とアドバンスドA降格を繰り返しながらも、最終的には同球団のチャンピオンシップシリーズ制覇に貢献。

 2013年、2014年も時おり3A昇格を果たすものの主戦場は2Aで、しかも飛び抜けた成績を残すことができず苦しい日々は続いた。

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