【3か月連続連載企画】世界三大レース特集:マイスターを目指して。モナコGP

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【3か月連続連載企画】世界三大レース特集:マイスターを目指して。モナコGP

3か月にわたってモータースポーツの「世界三大レース」を取り上げるこの企画。第1回目はもっとも華やかなイメージのある「モナコGP」の特集です。今やF1グランプリの1レースとして非常に有名ですが、どんな歴史があるのでしょうか。また、このレースが普通のグランプリとどう違うのか、見どころはどんなところなのかもあわせてご紹介。これを読めば、ますますテレビ観戦が楽しくなること間違いなしです。

■モナコGP前史

モナコGPの主催者である「モナコ自動車クラブ(ACM)」は、もともと1890年に「モナコ自転車クラブ」として発足しました。1925年に自動車クラブへと改名、国際自動車公認クラブ協会(AIACR、現在の国際自動車連盟)に登録申請を行います。しかしレース開催経験の少なさから、申請は却下されてしまいました。

ここでACM会長アレクサンドル・ノゲの息子であるアントニーは、モナコの市街地を利用して公道レースを行う計画を立て始めます。市街地でのレース開催はほぼ前例がなく無謀な計画だと思われていましたが、モナコ大公であるルイ2世などの理解を得ることに成功。1929年には第1回大会が開催され、ACMはAIACR加盟を認められました。これが、現在まで続くモナコGPの起源です。

■「伝統のモナコ」と実況アナウンサーが語る理由写真は96年大会の様子(photo by Steve Gregory)

その後第二次世界大戦前後の中断(1938~1947年、1949年)と1950年代前半を除き、毎年開催されているモナコGP。1950年のF1発足時より、同シリーズに組み込まれるようになりました。ちなみに同様にF1発足時から組み込まれているレースにはイギリスGPやベルギーGP、イタリアGPなどがありますが、同じコースで開催されているのはモナコGPのみとなります。「歴史と伝統のモナコ」とはモナコGPを語る上で名文句ですが、まさしくそのとおりで格式の高いレースなのですね。

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