小さな巨人、スズキ・ジムニーが人々を惹きつける理由

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小さな巨人、スズキ・ジムニーが人々を惹きつける理由

初代誕生から47年、現行型もデビューから約20年というロングセラーを誇るスズキ・ジムニー。今ではすっかり軽自動車の本格四駆として定着していますが、その基礎となったクルマは実は別のメーカーのものだったことはご存知でしょうか。ここでは、そんなジムニーの歴史を振り返りつつ、このクルマの魅力に迫ってみようと思います。いったいどんな歴史があるのでしょうか。

■ジムニーの前身は、今はなきあのメーカー製のものだったphoto by Tennen-Gas(CC 表示-継承 3.0)

ジムニーの歴史を語る上で絶対に外せないのは「ホープ」という企業の存在です。まずは、このホープについて見てみることにしましょう。

ホープは1952年、東京・上野で「ホープ商会」として自動車開発や生産を目的に創立され、その後1954年に「ホープ自動車」と改称します。発売した軽三輪トラック「ホープスター」は爆発的なヒットを記録し、一時代を築き上げました。しかし、その人気は長くは続かず、やがてダイハツや東洋工業(現、マツダ)など、有力メーカーの後塵を拝すことになります。

そんなホープ自動車の最後の作品といえるのが「ホープスター・ON型」と呼ばれるクルマでした。当時の軽免許で運転できる不整地用万能車として開発されたこのクルマはラダーフレーム構造となっており、エンジン位置を高くすることで悪路走破性を向上させていました。エンジンをはじめ駆動系の多くは三菱重工業(現・三菱自動車)製のものを用いて信頼性を確保。タイヤは大径の16インチを採用しています。こうして1967年に発売されたON型ですが売れ行きは芳しくなく、結局このクルマを最後にホープ自動車は自動車生産・販売から撤退しました。その後ホープ(後にKHPと改称)はアミューズメント業界に進出し、いったんは業績が上向きますが、2017年3月末に事実上倒産という形で幕を閉じます。

■ジムニー誕生のきっかけは、スズキに欠かせない「あの人」の存在photo by スズキ株式会社

そんなON型の可能性を見出したのが、今では「スズキの顔」ともいえる鈴木修氏です。ON型誕生時点で、既にホープ自動車は苦境に立たされていました。

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