2017年6月26日に民事再生法を申請するに至ったタカタ。かつてはエアバッグの世界シェア第2位にまで登り詰めた優良企業でしたが、相次ぐリコールとその対応に追われ、ついには日本の製造業における戦後最大規模の破綻にまで発展しました。一体、タカタは何を間違えたのでしょうか? 問題発生から破綻までの経緯をまとめてお送りします。
■リコールの大本は搭載された火薬にありエアバッグはペレット状に成形した内部の硝酸アンモニウムからガスが発生し、エアバッグを一気に膨らませる仕組みとなっています。この硝酸アンモニウムのペレットに異常があったため、エアバックの異常破裂が起こり、死亡事故にまで発展したと言われています。それを引き起こしたのが、硝酸アンモニウムが持つ吸湿性です。硝酸アンモニウムは吸湿製が高く、特に高温多湿地域に長く置いていると、吸収した湿気によりペレットにひび割れなどの形状変化が起こります。こうした形状変化が怒ると、硝酸アンモニウムは急速に圧力が高まると言われています。
エアバッグを製造している他のメーカーはどうかと言うと、ガス化率は低いが安定性が高い硝酸グアニジンを使用していました。硝酸アンモニウムは安定性が低い代わりにガス化率が高く、環境性能にも優れていたため、実用化にこぎつけたタカタの技術力は高く評価されていました。
この硝酸アンモニウムの吸湿製について問題を早期に発見し、乾燥剤を添付するなどの対応を行っていれば、ここまで大きな問題に発展することはなかったと言われています。
■ 2004年時点でタカタはエアバッグの不良を認識?問題となったエアバッグは2000年~2008年ごろに米工場で製造されたものです。搭載車種がホンダやトヨタをはじめとした国産車だけでなく、BMWの3シリーズなどにも搭載されていたためリコールが相次ぎ、全世界で約1600万台まで対象車種がふくれあがりました。
タカタのエアバッグについてのリコールは2008年11月に初めて届出が出されましたが、タカタは2004年時点ですでにエアバッグの不良に気づいていた可能性が指摘されています。
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