インターネットが普及する以前、子供たちの貪欲な好奇心や探究心を満たしたものは子供向けの図鑑や百科事典類だった。過当競争によりどんどん刺激的な図版を掲載するようになっていったそれらは、同時に子供たちに多くのトラウマを残した。
日本中にオカルトブームが吹き荒れた1970年代、立風書房の『ジャガーバックス』、学研の『ジュニアチャンピオン』、講談社の『ドラゴンブックス』など、オカルト色の強い図鑑が大ヒットした。『日本妖怪図鑑』と『世界妖怪図鑑』の著者は、この2冊で豪邸を建てたという伝説を残したほどの勢いだった。
歴史的な資料を数多く掲載しているために非常に説得力があった。石原豪人が描く艶っぽい女性の幽霊を見て初めて“エロス”を感じた子供も多かったという。画像は人が眠っているときに長く赤い舌で人の顔をペロリペロリと舐める『天井さがり』(画=石原豪人)。
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