宇治茶文化の伝承の地「宇治市」。京都市の南に位置し、世界遺産にもなっている平等院鳳凰堂や、宇治茶の特産品で知られる街です。
そんな宇治市では、宇治茶を使ったグルメやスイーツが楽しめるだけではなく、実際にお茶作りからお茶の楽しみ方まで体験することができます。
今回ご紹介するのは、福寿園宇治茶工房の「石臼で抹茶づくり体験」レポート。
1790年創業の茶舗「福寿園」が開設した宇治茶工房は宇治川の清流のほとりにあり、対岸には平等院を拝し、古くより七茗茶園(しちめいちゃえん)の一つである朝日園ゆかりの地でもあります。
福寿園宇治茶工房は、1階は総合案内所と茶店、2階に茶室や工房、茶寮があります。工房では石臼で抹茶づくりの他に、手もみ茶づくりや、茶器づくりなどを体験をすることができます。これらの体験は予約が必要になります。
・先生からお茶に関するレクチャーを受ける
「石臼で抹茶づくり」体験では、石臼を使った手挽きの抹茶づくりに挑戦できます。かつて抹茶をいただく際には、新鮮なお茶の味わいを大切にするために、必要な分だけを石臼で自ら挽いて飲んでいました。宇治茶工房では、そうした先人の心を受け継ぎ抹茶の原料である碾茶を石臼で挽いて、出来上がった抹茶をその場で点ててお菓子とともにいただくことができます。
入口で参加費を払い、工房の中に入ると1人1台の石臼と抹茶づくりに必要な道具が用意されています。そして手洗いとアルコール消毒をしたら、まずは先生からお茶についての話を聞きます。