いやあ、久々にリドリー・スコットがガッカリ作品を作ってしまった。あまりにも酷すぎるデキなのでネタバレしてもまったく読者の損にはならないと思うが、それでも楽しみにしている人たちのためにネタバレなしでレビューをお伝えしたいと思う。
・プロメテウスは大きな意味を持つ作品
エイリアンシリーズのマニアは「プロメテウス」のデキを批判する傾向にあるが、それでもエイリアン1~4で知ることができなかったエイリアンと人類誕生の秘密が一部判明したし、大きな意味を持つ作品となった。プロメテウスを駄作と評価する人がいるのは理解できるが、一連のシリーズなのかで特に重要な作品に仕上がったのは事実だ。
・どんどん幻滅していく
しかしながら、プロメテウスの後日を描いたコヴェナントは「プロメテウスの持つディープな世界観と公式設定」をよりディープなものにするどころか、軽くて陳腐なものにしてしまったのである。新事実が判明するたびに陳腐さが増し、神格化またはカリスマ化されていたものが崩れ落ち、どんどん幻滅していく。
・こんな設定でいいの?
一目惚れして好きになったものの、相手の薄っぺらい部分がどんどん露呈し、どんどん嫌いになっていく気持ちに似ている。えっ? いいの? こんな設定でいいの? エイリアン1~4から数十年待ち続け、心の中でどんどん膨れ上がった謎と神秘の真相がコレでいいの!? リドリー・スコット監督から「知るかボケ! おめーが勝手に俺に惚れてたんだろ」と言われているような気がした。
・物語の焦点が主人公に当てられない
映画作品としての作りは丁寧だが、何かが物足りない、いや、何かがおかしいと思ったら、主人公不在の映画であることに気が付いた。