宴会シーズンは特に注意したい 心筋梗塞も招く尿酸値上昇

| 週刊実話

 年末へ向け酒を飲む機会が増える季節だが、中高年の人が特に注意したいのが、尿酸値。尿酸値の上昇により、痛風の症状が出ることも怖いが、今回、取り上げるのはそれだけではない。心筋梗塞などの心血管疾患や、尿路結石に高血圧、高脂血症などと合併するケースが多いという点だ。

 尿酸値と聞くと、真っ先に思い描くのが痛風ではないだろうか。尿酸は、専門的には「プリン体代謝の最終産物」と呼ばれ、体内でプリン体が分解されてできた老廃物のことを言う。
 「そもそもプリン体は、細胞の中の核酸やDNA、RNAの構成成分として存在します。体内では常に細胞の新陳代謝が繰り返され、そのサイクルの中で、細胞が死滅する時に核酸も分解される。そして、核酸を構成していたプリン体は、最終的にそれ以上は変化せず、尿酸という物質になるのです」

 こう説明するのは、都内内科クリニックの医師だ。
 「尿酸は体内でプリン体が分解されてできた老廃物ですが、ビタミンCを上回る強い抗酸化作用があり、酸化ストレスから組織を守る有益な作用を持つとも言われています。しかし、血中濃度が7mm/dlを超えると結晶になる。その結晶が関節などに溜まり、激痛を引き起こす、いわゆる痛風になるのです。学会(日本痛風・核酸代謝学会)では、尿酸値が“7”を超えている場合、高尿酸血症としている。ただし、そのすべてが痛風発作を起こすわけではありません。つまり、尿酸値で高い数値が出たとしても、痛風発作の症状が出ない患者さんも多くいるということです」

 ただし、日本には痛風患者が約100万人、無症候高尿酸血症の人は、500万人いると推計されている。
 前出の内科医も、こんな体験があるという。
 「私も20年近く前、初めて高い尿酸値を示されました。放置していたら、痛風発作ではなく、尿路結石で激痛発作を起こしてしまい、それ以来、ずっと尿酸値を下げる薬を飲んでいます。血液検査で尿酸値が高いことは分かっていましたが、長く放置していたツケが来て、体外衝撃波による入院治療が必要でした。

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