プロ野球中日ドラゴンズのエースとして活躍し、楽天ゴールデンイーグルスを念願の日本一へと導いた、星野仙一さんが膵臓がんで死去したのは1月4日(享年70)。
膵臓がんの5年生存率は、ステージ1で40%。胃がんや大腸がんの同ステージの生存率はほぼ100%のため、その恐ろしさは見て取れる。
星野さんのがんが判明したのは、2年前の'16年7月と言われているが、急性膵炎を発症して受診した際に発覚したという。その後、闘病を続け、昨年11月28日には自らの殿堂入りを記念するパーティーで元気そうな姿を見せていたが、12月に入ってから病状が悪化、死に至ったという。
「難治がんと言われる膵臓がんですが、見逃せないリスク因子がある。それは、糖尿病です。星野さんも長年、糖尿病に苦しんでいたようで、その影響が少なからずあると思われます。日本で国民病とも言える糖尿病を患っている人は、そもそもがんになりやすく、中でも、膵臓がんになりやすいことが分かっているのです」(健康ライター)
5年ほど前、日本糖尿病学会と日本癌学会による「糖尿病と癌に関する合同委員会報告会」が開かれた。その発表の一つに、35歳以上の男女約33万6000人を10年間追跡し、そのうち、がんを発症した約3万3000人を対象に糖尿病の有無と発がん率を分析したものがある。
「その結果によれば、糖尿病の人は、そうではない人に比べ、がんのリスクが2割高いことが判明したという。それをがん別の発症リスクで見てみると、膵臓と肝臓が約2倍、大腸が約1.4倍だったのです」(同)
ある放射線医師は、糖尿病と膵臓がんの関係について、こう説明する。
「糖尿病で高血糖状態になると、血糖値を下げるためにインスリンの血中濃度が高くなる。このインスリンには、がん細胞の増殖を促す作用もあるのです。そのため糖尿病の人はがんになりやすく、中でも、インスリンを分泌する膵臓やブドウ糖の“倉庫”ともいうべき肝臓にがんができると、糖尿病の人ほどインスリンの悪影響を受けやすいと考えられます。加えて、糖尿病を助長させることから、酒量の多い人や喫煙する人も危ないと言える。
自覚症状なしなので発見困難 “糖尿病からの膵臓がん”の脅威
2018.02.10 08:00
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