世界で最も有名な橋のひとつが、ロンドンのテムズ川に架かるタワーブリッジ。
その名を知らなくても、ロンドンに行ったことがなくても、一度はその姿を映像や写真で見たことがあるのではないでしょうか。
跳ね橋としての機能をもつ近代的な橋でありながら、中世の城のようなゴシック様式の塔をもつデザインは世界的にも珍しく、ロンドンを象徴する風景のひとつとして愛されています。
細やかな装飾が施された橋は、近くで見ても惚れ惚れするような美しさ。
一度見ると忘れられない印象的な姿から、しばしば民謡「ロンドン橋落ちた」に出てくるロンドン橋と勘違いされますが、ロンドン橋はタワーブリッジの上流に架かる別の橋。ロンドン橋は一見なんの変哲もない橋なので、勘違いしてしまうのも無理はありません。
タワーブリッジの建設計画が持ち上がったのは、19世紀後半のこと。イースト・エンド・オブ・ロンドン(東ロンドン)の商業発展のため、ロンドン橋の下流にも新たな橋の建設が強く求められるようになりました。
そこで問題になったのが、ロンドン橋周辺には「プール・オブ・ロンドン」と呼ばれる港があったため、ここに固定の橋を建設してしまうとマストの高い船や大型船が港に入ってこれなくなってしまうことでした。
そこで、大きな船が通るときに橋の真ん中が開く跳開式の可動橋が建設されることになったのです。