大正時代は55種もの昆虫を食べていた!?日本の昆虫食の歴史をたどると驚くべき実態が

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大正時代は55種もの昆虫を食べていた!?日本の昆虫食の歴史をたどると驚くべき実態が

最近、昆虫食が世界的に注目されているのを知っていますか?今後の世界的な人口増によって、食糧の持続的な確保が難しい状況に陥った際、タンパク質を豊富に含む昆虫の摂取が不可欠と見られているそうなんです。

テレビのバラエティ番組でゲテモノを試食するシーンがたまにありますが、やっぱり「昆虫を食べる」というと日本では抵抗ある人がほとんどかと思います。でも中には、「イナゴを食べたことがあるよ」という人もいるのではないでしょうか?地域によってはイナゴは普通に食べられていた(食べられている)、れっきとした昆虫食ですからね。

今回は、かつて日本ではどのような虫が食されていたのか、時代を遡ってチェックしてみたいと思います。

喜多川歌麿「画本虫撰」より

平安時代からイナゴは日本のソウルフード!

遥か遠くさかのぼって縄文時代はどうだったのでしょうか?縄文時代の遺物や糞石などの調査から、縄文人は昆虫を食していたことが明らかになっています。縄文時代は自然食の時代ですので、昆虫は今よりもずっと身近な食糧だったでしょう。

平安時代に書かれた日本現存最古の薬物辞典「本草和名(ほんぞうわみょう)」の中には、イナゴを食べていたこと示す記述があることがわかっています。中国から伝わった漢方薬には昆虫が使われることが少なくないですから、薬用としてはさらに他の昆虫も食されていたのでしょう。

やっぱり昆虫食は佃煮に限る

江戸時代にもイナゴが食べられていたことがわかっています。

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