大正時代は55種もの昆虫を食べていた!?日本の昆虫食の歴史をたどると驚くべき実態が (2/3ページ)

Japaaan

江戸時代の有名な百科事典・守貞謾稿(もりさだまんこう)の中にはイナゴの蒲焼売り(螽蒲燒賣)の説明があり、イナゴを串に刺して蒲焼にして食べていたことが示されています。

喜田川守貞 著「守貞漫稿 上巻 第五編」より

江戸時代にはその他にもゲンゴロウやタガメ、虫の幼虫なども食されていました。調理方法は揚げたり茹でたり色々ありましたが、この頃からやはり佃煮は定番だったようです。蜂の幼虫も食べられていましたが、これは現在は「はちのこ」という名で呼ばれ、比較的メジャー?な昆虫食ですね。

喜多川歌麿「画本虫撰」より

江戸時代、「蚕のさなぎ」も食べられていましたが、これは養蚕がすでに行われていた平安時代頃から食べられていたとも考えられます。

大正時代の食用昆虫の調査では驚くべき結果が

大正時代には昆虫学者・三宅恒方によって食用・薬用昆虫の全国的な調査が行われました。これによると、食用として消費されていた昆虫は8目48種、所属不明7種、合計55種にもなりました。薬用としてはさらに多い123種

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