長嶋茂雄「危篤状態」の裏で進んだ巨人新監督人事

| 日刊大衆
長嶋茂雄「危篤状態」の裏で進んだ巨人新監督人事

 10月5日、またも球界にとって衝撃的なニュースが飛び込んできた。ミスターこと長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督(82)が、“危篤状態”になったというのだ。

 長嶋氏といえば、8月に体調不良で緊急入院。胆のうを患っていることが判明し、今なお闘病中の身だ。そんな中で流れた“ミスター危篤”の一報。メディアはもちろん、球界関係者にも動揺が走った。

「多くのメディアがミスターの病院に駆けつけ、“危篤”情報を耳にした大物OBが何人も事実確認に動いていました。巨人関係者の電話は、ずっと鳴りっぱなしだったみたいですよ」(スポーツ紙ベテラン記者)

 そして裏取り取材を進めるうち、次第に長嶋氏の状況が分かってきた。今回の危篤は、胆のうの病気によるものではなかったという。

「発熱など、肺炎のような症状が出て、ミスターの体調が悪化。検査をしてみるごえんと“誤嚥性肺炎”だったそうです」(巨人関係者)

 この「誤嚥性肺炎」とはどんな病気なのか。内臓疾患に詳しい「宮元通りクリニック」の渡會敏之院長は、こう解説する。

「物を食べると、普通は食道を通って胃に入る。それがなんらかの原因で気管のほうに行くと、もともとは無菌のはずの肺に菌が入って、肺炎になってしまう。これが誤嚥性肺炎です」

 健康な人であれば、気管に食べ物が入ると反射的にせき込んで追い出す。しかし、年配の人はそういった反射が鈍くなる分、この病気になりやすい傾向がある。

「長嶋さんのように、特に、入院している患者さんはなりやすい。もともと病で抵抗力が落ちていますし、寝たまま何かを食べてしまうケースもある。他の病気で入院した人でも、最後は、この病気で死んでしまうことも非常に多いんです」(渡會院長)

 ミスターのように入院中の高齢者ほどかかりやすく、最悪の場合、死に至ってしまう恐ろしい病気。長嶋氏が、いかに緊迫した局面にあったかが分かるだろう。はたして、病床にある長嶋氏の体は大丈夫なのか。

ピックアップ PR 
ランキング
総合
エンタメ