今年9月19日、耳にイヤフォンを付け、右手にアタッシュケースを持ち左手だけで自転車を運転し、同じく自転車に乗っていた女性と衝突する事故を起こしたギタリストの男(24)が書類送検されたことが分かった。女性は死亡している。
事件があったのは東京都台東区の路上。右手にアタッシュケース、耳にイヤフォンをした状態で歩道を走行していた男と、反対から走ってきた34歳女性の乗る自転車が衝突。女性は怪我をしたが、男は「急いでいる」と吐き捨て、そのまま立ち去ったという。女性は病院に搬送されたが、約4時間半後に外因性腹腔内出血で死亡した。
今月21日になり男は、重過失致死などの疑いで書類送検された。男は容疑を認めており、「追い越しに気を取られた」などと話しているという。なお現在のところ男の実名は確認できていない。音楽を聴きながらアタッシュケースを持ちながら運転し、事故を起こした上逃げるという行為は異常で、ネットユーザーは「最低」「殺人事件だ」などと怒りの声を上げた。
自転車利用者の安全意識の低さは問題視されており、たびたび重大事故が発生。特に本サイトでも取り上げた2017年12月の事件の反響は大きかった。「左手にスマホ、右手に飲み物、左耳にイヤフォン」をした状態で電動自転車に乗った元女子大生(当時20)が川崎市内の路上で、当時77歳の女性と衝突し死なせた事件だ。
この元女子大生は今年開かれた裁判で、禁錮2年執行猶予4年という、軽いと言わざるをえない判決を言い渡されており、司法にも怒りが向けられた。また、今年5月にもイヤフォンをしながら自転車に乗り人身事故を起こしたにもかかわらずその場から逃げた医師が11月に書類送検され、その身勝手な行動が批判されたばかりだった。
自転車事故のニュースが大々的に報じられているにもかかわらず、利用者の意識は改善されない。片手でイヤフォンを聞きながら自転車を運転するのはありえないこと。重過失致死罪・重過失致死傷罪を適用するだけでは自転車ユーザーの「無法運転」の抑止にはつながらないのではないか。
今後ラグビー・ワールドカップや東京オリンピックが開催される予定で、歩道を歩く観光客が増えることが予想される。そんな中、一部を除き本来、歩道を走ってはいけない自転車が堂々と走り、歩行者や自転車にぶつかり相手を怪我させることは由々しき事態。このままでいいはずがない。
自動車と同じように、自転車についても危険運転致死傷のような「重罪」を適用する議論をすべき時期が来ているのではないだろうか。
イヤフォン着用・片手で自転車運転…女性をひき逃げ、死亡させたギタリストの異常な行動に怒りの声殺到
2018.12.21 15:43
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