これまでの流れから、体を温かくキープしておくことが、冬の健康に何より大事であることが理解できたはずだ。
それでは、これから効果的な冬の防寒対策を紹介していきたい。まずは、国際中医専門員の田中友也氏に、使い捨てカイロの効果的な使い方を指南してもらおう。
「冬場に増える冷えから来る頻尿や関節・腰の痛みなどは、中医学(中国伝統医学)では足腰や生殖器、ホルモン系などとの関係も深い“腎”と関係があると言われます。腎は冷えに弱いので、“命門(めいもん)”と“腎兪(じんゆ)”という腎を補う2つのツボの辺りにカイロを貼ることで、予防・改善できますよ。
また、中医学ではウイルスや風邪は肩甲骨の間にある“風門(ふうもん)”というツボから入ってくると言われています。風邪をひきやすい人は、ふだんからここにカイロを貼るといいでしょう。ゾクゾクと寒気がしたり、くしゃみが出たり、鼻水がダラダラ出る、鼻が詰まる時は、熱めのシャワーやドライヤーを風門に当てると効果的です」
一方、マスクの重要性を語るのは、菅原医師。
「男性、特に中高年のサラリーマンは、外見上の理由でマスクをつけるのを嫌がりますが、免疫力が落ちていると感じた時は、利用することをおすすめします。インフルエンザウイルスはサイズが小さいためにマスクの繊維を通過してしまいますが、ウイルスは唾液と一緒に飛沫として飛散するので、マスクを着用することで飛沫を防ぐことができます。また、喉の湿気を保つのに役立ちます」
菅原医師は、さらにこんな防寒グッズも有効だと、付け加えた。
「マフラーや耳当てを、なんとなくかっこ悪い、なんていう理由で使わない男性が多いですよね。でも、首元と耳を暖めるだけで、下着1~2枚分の暖かさの違いがあるんです。最近は目立たないデザインのものも売られていますので、ぜひ積極的に使うようにしてください」
冬の健康は、食べものにも気を配るべき。田中氏が国際中医専門員の立場からおすすめする食材とは、何か。
「朝起きたばかりの時間はまだ体温が低く、胃腸も活発に動いていません。なので、朝食は菓子パンやヨーグルト、サラダ、スムージーなど体を冷やす物を摂るのは避けたほうがいいでしょう。