テリー そんなさんざんな状況の中で、ホストは何年勤めたの。
ヒロシ 入って1カ月で辞めたいと思ったんですけれど、結局3年いましたね。一時期はホームレスみたいになっちゃいましたし。
テリー え、マジで!?
ヒロシ そういう体たらくなので月の稼ぎが2万~3万円しかなくて、アパートを出るしかなかったんですよ。だから、毎日キャッチ(客引き)で声をかけた子に「ちょっとだけ住まわせてほしい」「今晩だけでいいから泊めて」って、そんな交渉ばっかりしていました。
テリー みんな初めて会う女の子でしょう? そんなにあっさり泊めてくれる?
ヒロシ それが意外にいけちゃうんですよ。正直に事情を話すと「1週間なら」「とりあえず来なよ」って子がいました。それが1~2年続いたんですかね、かなりの人数に泊めてもらったと思います。
テリー へェ、すごいな。それも一つの才能と言っていいかもね。ホストをしている間、お笑いは?
ヒロシ それどころじゃなかったです。ホストが休みの日はコンビニでバイトしていたんですが、月4回だけの出勤なのにホストより全然稼げるんですよ。なので、本音はコンビニだけにしたかったんですけれど、どうしてもホストは辞めさせてもらえなくて‥‥またお笑いを始めるのは、31歳で熊本の実家に逃げ帰ってからですね。その時、発表する当ても場もなかったんですが、2カ月ぐらいずっと家にこもって、その後の「ヒロシです」のもとになる「あるあるネタ」をたくさん書いていました。
テリー 苦労したけど、いいネタ元になったね。
ヒロシ そうですね。その後、勤めていた店が潰れたという噂を聞いて、「じゃあ戻っても大丈夫だろう」とまた上京。