長寿喚起ワイド「老化現象ロードマップ」(5)<対策>1日1回は腹を抱えて大笑いをしろ

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長寿喚起ワイド「老化現象ロードマップ」(5)<対策>1日1回は腹を抱えて大笑いをしろ

 健康的に老いていくことが理想である。その基本は食にあるようだが、不老の研究は進んでいる。

 日本の食文化史研究家・永山久夫氏が言う。

「私たちはもっともっと長生きできるはずです。そのキーワードは『胡・豆・魚・大・参・茶』です。胡麻、大豆、魚、大根、人参、お茶。含む成分配合は、脳や体の細胞の酸化を防ぎ、脳の老化を防いで記憶力を向上させ、免疫機能も強化する。特にお茶は、若返りと不老長寿に役立つカテキンをはじめ、ビタミンCやE、サポニンなどの成分が多いので、どんどん飲むといい」

 永山氏が日本各地の長寿村を研究すると、“長生きの名人”は“食べ方の名人”であったというのだ。

「健康で長生きできるような『力』を持った食べ物を選択する能力が感心するほど発達している。季節の野菜、キノコ、魚を中心にした食生活を実行し、調理も素材の切り方が違います。大きめなんです。カボチャだったら7~8センチぐらい。ニンジンやゴボウにいたっては、10センチはあります。結果、食べる時には口を大きく開けて、よくかむようになる。よくかむから、その刺激が脳に伝達されて活性化され、脳の血行もよくなり、老化防止に役に立つんです。よくかむと唾液がたくさん出て、風邪やガンなどの病気に対する免疫力が強くなることもわかっています」

 そして永山氏は、こんなことも奨励する。

「1日1回は腹を抱えて大笑いをしろ」

 笑うことで副交感神経を優位にし、免疫力を高めるというのだ。

 老化を防ぐ研究も進められている。昨年、英エクセター大学とブライトン大学の研究グループが「老化した人間の細胞を若返らせることに成功した」と報じられた。谷川氏が説明する。

「人間の体は37兆個の細胞でできていて、分裂を繰り返している。この細胞分裂に深く関わっているのが、細胞の染色体の端にあるテロメア。細胞が分裂するたびに少しずつ減り、短くなって、生まれた時1万5000ほどだったものが、35歳でおよそ半分に減少し、さらに2000になると細胞がこれ以上分裂できなくなって、細胞老化と呼ばれる。これが老化です。

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