「絶対に損しない。頑張って出資すれば、すぐに3桁のドルが毎日入ってきます。私たちはこれを『大富豪輩出システム』と名付けて、お金持ちを増やし続けているのです」
この詐欺グループは、開催したセミナーで、こんな演説をぶっていた。
鎖販売取引、いわゆるマルチ商法で全国の高齢者ら約2万3300人から181億円を集めたとして、警視庁生活経済課は男女4人を特定商取引法違反容疑で逮捕(3月11日)した。
逮捕されたのは、東京都多摩市の会社役員・吉野美穂子(66)、調布市の無職・笹崎幸雄(67)、渋谷区の田原正明(38)、世田谷区の磯貝孝子(54)の4容疑者だ。
「容疑者たちはマレーシアにあるSNSの『Mface』に広告を出す権利を取得すれば、換金可能な電子ポイントを得られると言っていたそうです。この電子ポイントは架空通貨『Mコイン』化され、現金に換えられるほか、USJや東京ディズニーランドの宿泊施設で利用可能で、海外旅行や空港の免税店でも利用できると説明していました。当然ながら、実際には『Mコイン』は使用できませんでした」(全国紙記者)
警視庁によれば、このグループは'12年頃から都内で投資セミナーを開催。多いときには一度に500人もの参加者を集め、主に吉野美穂子容疑者が、「私は年収1億円稼いでいる」と話し、パネルやプロジェクターに自宅と称する豪邸を映し出していた。
さらに、“サクラ”の成功者を登壇させ、成功体験を語らせて参加者をその気にさせていたという。
「主犯の吉野は北海道小樽市の出身。札幌オリンピックで英語の通訳をした後、札幌市役所、札幌トヨタに勤務。29歳で上京し、結婚。4人の子どもをもうけたが、46歳で離婚。この間、様々な会社を起業する傍ら、切り絵作家としても活動していたそうだ」(捜査関係者)
'13年からは虎ノ門にサロンを設け、投資詐欺を本格的に始めたとされる。
「とにかく活発な人で、4人の子どもを抱えながら、離婚後の男関係も派手でした。北海道では、結婚式などの司会業もしていたそうですよ」(知人)
おいしい話には必ずウラがある。
“マルチ商法”被害額181億円! 主犯女の経歴が「司会業」は笑えない
2019.03.23 12:00
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