相続税の財産評価で問題になる非上場株式(取引相場のない株式)について、その評価方法の一つに類似業種比準方式という方法があります。この方法は、国税庁が公表する同じ業種の会社の平均株価を前提に、その会社の配当・利益・純資産の要素を加味してその会社の株価を計算する方法をいいます。
類似業種比準方式の計算上用いられる利益は、決算書の利益を意味するのではなく、その会社の法人税の所得について、所定の調整をした金額を意味するとされています。この調整の一つに、非経常的な利益の金額があります。
■非経常的な利益の金額とは
非経常な利益の金額とは、具体的には、保険差益や固定資産売却益など臨時的な会社の利益を意味すると言われています。ここで問題になるのは、この非経常的な利益の金額については、明確な規定がないため判断に迷うということです。
実際のところ、国税の内規においては、経常的な利益又は非経常的な利益のいずれに該当するかは、評価会社の事業の内容、その利益の発生原因、その発生原因たる行為の反復継続性又は臨時偶発性等を考慮し、個別に判定するとされているようです。個別に判断するというのがミソで、国税と納税者でよく見解が分かれます。判断が難しい場合には、専門家と相談しましょう。
■非経常的な損失がある場合
ところで、非経常的な利益を差し引く以上、役員退職金などの非経常的な損失については非経常的な利益と相殺できるのか、といった質問があります。回答から申し上げますが、非経常的な損失は、非経常的な利益との相殺はできるとされています。
類似業種比準方式の計算上、非経常的な利益を差し引くのは、サンプルとしている会社のデータは比較できるよう臨時的な利益を除くべきという考えがあるからです。となれば、非経常的な損失にしても、非経常的な利益と相殺してしかるべきと考えられます。
■控除額は利益金額を限度にする
このように、非経常的な利益と非経常的な損失は相殺して類似業種比準方式を適用することができますが、一点注意点として、非経常的な損失が相殺できるのは非経常的な利益の金額のみであり、それ以外は無理とされています。
類似業種比準価額という評価で問題となりがちな「非経常的な利益の金額」とは
2019.05.28 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
東京のド真ん中に〝まさかの動物〟出現で話題 四ツ谷駅前に何故?JRに聞く
Jタウンネット
2
行列を気にせずピクサーの世界へ マンションブランドCREVIAが「ピクサーの世界展」を限定貸切
TREND NEWS CASTER
3
駐車場に〝工業団地〟が出現!? ものづくりの現場を間近で見られる勧業博覧会「ツギノテ」富山・高岡で開催【10/24・25】
Jタウンネット
4
衣替えで困る「捨てられない荷物」 収納不足の都市部で広がる“第2のクローゼット”という選択肢
TREND NEWS CASTER
5
近隣への配慮求めるローソン「お静かに」看板に地域差 北海道・日高〝ならでは〟の仕様に4.2万人感心「らしくてとてもいい」
Jタウンネット
6
「人いないし怖すぎる」「絶対に落ちたくない」 富山の迫力ありすぎる博物館に2.5万人戦慄...その展示物とは
Jタウンネット
7
令和の時代にこのタイプ...だと 小湊鉄道・五井駅に登場した〝レア自販機〟に1.3万人驚がく「懐かしい」「最高すぎる」
Jタウンネット
8
警察官が集まる交差点で〝まさかのモノ〟を渡されて 宮城で実行されてた「作戦」に3.7万人驚がく
Jタウンネット
9
なぜ従業員は「本当の退職理由」を語らないのか 見えない不満を拾う外部窓口の役割
TREND NEWS CASTER
10
なぜ同じ教え方では伸びないのか 「学び方」と性格に向き合う個別指導
TREND NEWS CASTER