私たちが支払っている電気料金には、「再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)」と呼ばれる費用が上乗せされています。この「再エネ賦課金」は毎春改定され、「再エネ賦課金」が電気料金に上乗せされはじめた2012年以降、毎年増え続けています。
こうした背景をふまえ、トレンド総研は、20~30代の男女500名を対象とした「電気料金」に関する調査を実施。また、エネルギー分野に詳しい、政策アナリストの石川和男氏へのインタビューをおこないました。
「再エネ賦課金」って何だろう? とならないようにチェックしていきましょう。
電気料金に上乗せされる「再エネ賦課金」…「制度自体を知らなかった」人が過半数に
そもそも、この「再エネ賦課金」は、再生可能エネルギーの導入拡大を図ることを目的に、国が定めた「FIT(固定価格買取制度)」という仕組みに基づいて設定されています。電力会社はこの制度により、再生可能エネルギーで発電された電気を国が定めた価格・期間で買い取ることを義務づけられており、その費用は「再エネ賦課金」として電気料金の中に組み込まれ、すべての電気利用者が負担しています。
石川和男氏に聞く「再生可能エネルギー」の実態と課題
上記の調査結果をふまえて、今回はエネルギー分野に詳しい政策アナリストの石川和男氏に、「再エネ賦課金」の利用者負担の実態や、「再生可能エネルギー」普及にあたっての課題についてお話を伺いました。