前回、個人版事業承継税制の対象になる事業用宅地は、小規模宅地の特例の対象にならないと解説しましたが、これに関連して注意点があります。それは、小規模宅地の特例の対象になる事業用以外の宅地、すなわち居住用の宅地や貸付用の宅地については、個人版事業承継税制の適用を受けていたとしても小規模宅地の特例の対象になるということです。
あくまでも、事業用の宅地について、個人版事業承継税制と小規模宅地の特例をダブルで使うことはできないというだけで、それ以外の宅地について、併用ができないという制限は原則としてありません。
■開業届、廃業届、青色申告の必要性
個人版事業承継税制の適用を受ける場合の全段階の手続きとして、後継者は開業届と青色申告が必要になり、事業を後継者に承継する先代経営者については、廃業届と青色申告が必要になります。個人版事業承継税制の適用を受けない、通常の所得税の申告の場合、開業届や廃業届は、法令上は提出する必要があるとされていますが、仮にこれらを提出しなくとも、実務上あまり問題は生じません。このため、開業届や廃業届を出さないかたもいらっしゃいます。
一方で、個人版事業承継税制の適用を受ける場合には、これらの資料は法令で提出が義務付けられているため、届出がなされていなければ、この制度の適用を受けられない可能性があります。このため、きちんと提出するよう注意したいです。
■青色申告は65万円必須
次に青色申告ですが、これは通常の青色申告では足りず、65万円という高い金額の控除を受けられる青色申告が必要になります。青色申告の申請をした青色申告者のうち、きちんと複式簿記で経理して貸借対照表を作成すれば、その貸借対照表を確定申告書に添付して申告期限内に提出することで65万円の控除が受けられます。
このような取扱いになっているのは、個人版事業承継税制の適用を受ける財産は、先代経営者や後継者の貸借対照表に計上する必要があるとされているからです。
2019年度税制改正で創設された「個人版事業承継税制」を税理士が解説2
2019.08.21 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
「マジで知らんスーパーばっか」VS「知っとるやつしかない」 広島のスーパーで売られてたシールがマニアックすぎて...4.6万人驚がく
Jタウンネット
2
東京のド真ん中に〝まさかの動物〟出現で話題 四ツ谷駅前に何故?JRに聞く
Jタウンネット
3
行列を気にせずピクサーの世界へ マンションブランドCREVIAが「ピクサーの世界展」を限定貸切
TREND NEWS CASTER
4
駐車場に〝工業団地〟が出現!? ものづくりの現場を間近で見られる勧業博覧会「ツギノテ」富山・高岡で開催【10/24・25】
Jタウンネット
5
衣替えで困る「捨てられない荷物」 収納不足の都市部で広がる“第2のクローゼット”という選択肢
TREND NEWS CASTER
6
近隣への配慮求めるローソン「お静かに」看板に地域差 北海道・日高〝ならでは〟の仕様に4.2万人感心「らしくてとてもいい」
Jタウンネット
7
「人いないし怖すぎる」「絶対に落ちたくない」 富山の迫力ありすぎる博物館に2.5万人戦慄...その展示物とは
Jタウンネット
8
令和の時代にこのタイプ...だと 小湊鉄道・五井駅に登場した〝レア自販機〟に1.3万人驚がく「懐かしい」「最高すぎる」
Jタウンネット
9
警察官が集まる交差点で〝まさかのモノ〟を渡されて 宮城で実行されてた「作戦」に3.7万人驚がく
Jタウンネット
10
なぜ従業員は「本当の退職理由」を語らないのか 見えない不満を拾う外部窓口の役割
TREND NEWS CASTER