2020年1月31日、イギリスが欧州連合(EU)から正式に離脱した。ロンドンの首相官邸では、プロジェクションマッピングを用いたカウントダウンが開催され、離脱の瞬間、ウェストミンスター宮殿の時計台の大時鐘が鳴り響いた。集まった人々は大歓声を上げ、ユニオン・フラッグ(連合王国国旗)を振りかざし、英国国歌『God Save the Queen(神よ、女王陛下を守り給え)』を合唱。ブリュッセルでは、EU本部からユニオン・フラッグが取り外され、イギリスは「主権」を取り戻すことになった。
無論、イギリスにはEU残留派も多い。同日、ロンドンの議会広場では欧州旗を掲げた残留派の抗議デモが行われた。残留派の中には「私たちは必ず戻ってくる」と書かれたプラカードを手にする人もいたが、やがては終息していくことだろう。歴史の流れは、明らかに「反グローバリズム」である。
さて、主権を取り戻した英国であるが、2月4日、英外務省は新型コロナウイルス感染拡大を受け、イギリス国民は可能な限り中国から退避するよう勧告を出した。各国の渡航制限や航空会社の中国便運航停止が相次いでいるため、今後は中国からの出国が困難になるとのことである。
イギリスの大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズなどは、すでに中国便の運航を中止している。となると、今後、事態がより深刻化した際(可能性は十分にある)には、「武漢のように都市が封鎖されているわけではないにも関わらず中国から出国できない」ケースが出てくると「想定」する必要がある。
日本の外務省の海外在留邦人数調査統計によると、在中邦人(日本国籍保有者)数は12万人(!)。政府のチャーター便で救出できる人数ではない。
外務省は、即刻、イギリスに倣い、「退避勧告」だけでも出すべきだ。
現在、日本の外務省は中国について、
中国湖北省全域「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」
上記以外の地域「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」
と、湖北省であってもレベル3にとどめている。これを即刻、中国全土について、
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。
世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第357回 国民を守る国境を取り戻す
2020.02.18 06:00
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