世の中おかしな事だらけ 三橋貴明の『マスコミに騙されるな!』 第357回 国民を守る国境を取り戻す (2/3ページ)

週刊実話

この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください(退避勧告)」
 に引き上げるのだ。

 レベル4が出れば、逡巡している日本企業が率先して社員を退避させる。何しろ、12万もの「同じ国民」が中国に在留しているのだ。「最悪のケース」を考え、先手、先手を打ち、日本国民の安全を守ることは日本政府の義務である。

 もっとも、日本政府は「中国人のインバウンド消費」とやらに足をすくわれたのか、新型コロナウイルス蔓延という「非常事態」への対応が遅れに遅れた。安倍総理大臣は中国の春節を祝うメッセージを送り、
〈日本で活躍されている華僑・華人の皆様、謹んで2020年の春節の御挨拶を申し上げます。

 今春、桜の咲く頃に、習近平国家主席が国賓として訪日される予定です。日本と中国は、アジアや世界の平和、安定、繁栄に共に大きな責任を有しています。習主席の訪日を、日中両国がその責任を果たしていくとの意思を明確に示す機会にしたいと思います。(中略)

 春節に際して、そしてまた、オリンピック・パラリンピック等の機会を通じて、更に多くの中国の皆様が訪日されることを楽しみにしています。その際、ぜひ東京以外の場所にも足を運び、その土地ならではの日本らしさを感じて頂ければ幸いです。(後略)〉

 という「安倍晋三内閣総理大臣春節祝辞」が在日中国大使館の公式ホームページに掲載された。信じがたい話だが、上記「祝辞」は1月30日まで削除されずに残っていたのである。

「祝辞」が掲載されたのは、1月24日。この時点で、中国国内の新型コロナウイルス感染者は1000人近くに達していた(その後、激増したのはご存じの通り)。

 ちなみに、今回の震源地となった武漢市の空港や駅から出る飛行機や列車を一時停止する措置が取られたのは、1月23日。1月26日からは自動車の通行も止められ、武漢や湖北省は封鎖状態に突入した。

 そのタイミングで、
〈春節に際して、更に多くの中国の皆様が訪日されることを楽しみにしています〉
 という安倍総理大臣の「祝辞」が掲載されたわけだ。恐ろしいほどの危機感のなさ。

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