齢を重ねるにつれ、目が悪くなっている。身に覚えのある中高年の読者諸兄も多いのではなかろうか。
40歳過ぎから老眼が進み、次は水晶体と呼ばれる目のレンズが白く濁る白内障。さらに失明原因1位の緑内障や、目のフィルムである網膜が損傷する黄斑変性症、故・樹木希林さんも患った網膜剥離や、糖尿病患者がなりやすい糖尿病網膜症など、加齢によって眼の劣化が目立ってくる。
都立駒込病院の眼科医長を経て、福与眼科医院(東京都北区)を開設した福与貴秀院長(医学博士)が警鐘を鳴らす。
「目のトラブルは老眼とほぼ同時進行で増加し、放置すると失明に至ることもあります。これを防ぐためにも、中高年世代は目に異変を感じたら迷わず眼科を受診することが大切です」
では、どんな眼科医を受診すればいいのか。逆に、どんな眼科医を避けるべきか。それをまとめたのが以下の表だが、詳しく本文で解説しよう。
まずクリニックの門を叩くときだ。内科と眼科など、医師1人の診療所で、他の診療科を併設しているところは避けたほうが無難だ。眼科は専門知識と医療機器が必要で、他科を併設するのには無理があるという。
また、コンタクトレンズ販売店と同じビルや隣りの眼科診療所も避けたい。医事評論家の牧潤二氏が、こんな裏話を明かす。
「この手の眼科医院は、コンタクトレンズ販売店が処方用に呼び寄せた引退後の眼科医が多いんです。2019年1月、妊婦加算という保険が見直されたんですが、これは販売店専門の眼科医が、コンタクトレンズを求める妊婦に保険点数を加算したことがきっかけになり廃止されました。