疲れた人の心や体の回復・改善を図る「セラピスト」という職業。
しかし今、このコロナ禍において人との接触を避けることが推奨され、フリーで活動をしていたり、店舗を経営している人にとってはかつてない苦境に直面しているのではないでしょうか。
ただ、そんな時だからこそできることがあります。それは、自分の事業基盤を見直し、安定的に収益を得られるための事業をつくること。これはむしろ、今だからこそすべきことなのかもしれません。
セラピストに不足しがちな起業家・経営者マインドとビジネススキル・ノウハウを教え、売れっ子セラピストへの道を示してくれる一冊が『成功する「セラピスト」ビジネスの教科書』(セルバ出版刊)です。
著者の鈴木幸代さんは一般社団法人日本プロセラピスト協会代表理事で、セラピストの育成・支援を行う活動をしています。
そんな鈴木さんが本書の中で提示する、セラピストとして成功するための重要な考え方についていくつかご紹介しましょう。
「セラピストマインド®」とは、セラピストの心のあり方のことで、クライアントから信頼されてリピーターになってもらうために必要不可欠です。
その心をひと言でいうと、「思いやり精神」。
セラピストは「人を癒す仕事」と考えてしまいがちですが、それは上から目線で傲慢さにつながると鈴木さんは言います。セラピストは癒すのではなく、人に寄り添う仕事であるということを理解し、クライアントだけでなく、自分自身にもそれを向けること。
「自分に優しくなければ他者にも優しくなれない」とはよく言いますが、自分自身に寄り添えていて、いつでも笑顔でいるセラピストこそ、信頼されるセラピストになれるのです。
●セラピストは飽和状態。その中から抜け出すためには?ストレスフルな社会。だからこそ求められているセラピストの存在ですが、その一方で飽和状態だと鈴木さんは指摘します。