不動産売買の契約書や請負契約に係る契約書など、印紙税が課税される契約書の中には、その記載金額に応じて印紙税の金額が変わるものがあります。ここでいう記載金額とは、原則として契約書に記載される取引金額を意味しますが、中には判断が難しいものがあります。この点、国税の通達に具体例がいくつか記載されていますので、本コラムでいくつか紹介します。
■評価額や時価
「不動産鑑定評価100万円の土地を120万円で売買する」といった場合には、記載金額は実際に取引される120万円となります。同様に、時価100万円の土地、といった場合も同様です。
その一方で、取引金額が未定で、予定金額を明記していたり、最低金額又は最高金額を明記したりしていれば、これらの金額が記載金額とされます。評価額や時価とは異なり、これらの金額は取引される金額の範疇に含まれるからです。
■単価契約の場合
実務でよく出てくるのが、単価契約の取扱いです。単価契約の場合、まず考えるべきは総額を計算できるかどうかです。例えば、月10万円で1年契約の清掃であれば、120万円と総額を計算できます。この場合には、総額の120万円が記載金額になります。なお、更新の手間を減らすため、「1年契約とする。ただし、双方に異論がなければ再度1年更新する」といった形で契約することも多いと思いますが、確実な部分で計算を行うことになりますので、更新後は考えません。
次に、単価のみ定め期間を定めない、といった契約もありますし、売買基本契約のように、単価は決まるものの量を定めるのが難しい契約もあります。このような場合には、総額を計算できないことから、「記載金額がない」として取り扱われます。
■変更契約の場合
その他、原契約を変更する変更契約についても、記載金額が問題になります。このような変更契約も、原契約が印紙税の対象になるのであれば、印紙税が課税されるからです。
変更契約の場合、変更前契約が作られていることが、変更契約で明らかであるかどうかで取扱いが変わります。明らかであれば、増額の場合には増額する差額の金額が記載金額になり、減額の場合には記載金額なしとして取り扱われます。
判断難しい印紙税の金額 国税の通達を参考に具体例を紹介
2020.08.20 19:00
|
相談LINE
ピックアップ PR
ランキング
総合
社会
1
暑~い夏に、リス&カワウソたちに冷たいプレゼント 仙台うみの杜水族館の企画がやさしい【7/31~8/23】
Jタウンネット
2
ペンギンも〝夏の風物詩〟満喫中 あわしまマリンパークの恒例イベントに2.2万興奮「ずっと見てたい」
Jタウンネット
3
医師はいるのに「受診できない」――医療アクセスの盲点とは
TREND NEWS CASTER
4
飲食店を支える「業務用中華点心」 人手不足時代の新たな市場価値を読み解く
TREND NEWS CASTER
5
地域産品は「物語」で価格競争を抜け出せるか、500件超の商談から見えた地方ECの課題
TREND NEWS CASTER
6
スマホ時代に見直される「眼鏡の選び方」、度数だけでは解消できない目の負担とは
TREND NEWS CASTER
7
人的資本開示、進んだはずが現場は「手作業」 上場企業の7割が直面する意外な壁
TREND NEWS CASTER
8
資材高と職人不足で揺れる住宅市場、地場工務店は生き残れるか
TREND NEWS CASTER
9
年間56万トンのアパレル廃棄と女性の副業ニーズをつなぐ、「Re:che」が挑む循環型ビジネスの持続性
TREND NEWS CASTER
10
猛暑でもファン付き作業服が使えない…「防爆エリア」の知られざる熱中症リスク
TREND NEWS CASTER