我々がコンピューターの作ったシミュレーションで生きている可能性は50%(コロンビア大学研究者)
2020.10.16 20:30
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カラパイア
この世界がシミュレーションで作られている可能性は50% / Pixabay
我々は、何者かによって作られたコンピューター・シミュレーションの仮想世界に生きているのではないか?人類が生活しているこの世界は、コンピューターによって構築されたシミュレーションであるという説を「シミュレーション仮説」という。
まるで冗談のような話だが、東洋でも西洋でも古くからある概念で、たとえば荘子の「胡蝶の夢」やプラトンの「洞窟の比喩」に見ることができる。また前世紀の終わりには、現実と仮想現実を舞台とした映画『マトリックス』が大ヒットした。
・この世界はシミュレーションなのか?
より近代では、オックスフォード大学の哲学者ニック・ボストロム博士がシミュレーション仮説に関する論文を発表し、センセーションを巻き起こした。
ボストロム博士は、どこかの高度文明が強力な演算性能を誇るコンピューターを開発し、それを用いて意識を持つ存在が暮らすシミュレーションを行う可能性について考察し、現実の状況は次の3つのうちのいずれかだろうと結論づけている。