見た目は完全に「毒リンゴ」 中国北方で冬に食べられている「謎の果実」の正体は...

| Jタウンネット
見たことのない果物だ(以下、画像は大阪七絃琴館(@windson0707)のツイートより)

突然だが、まずはこちらの写真をご覧いただきたい。


見たことのない果物だ(以下、画像は大阪七絃琴館(@windson0707)のツイートより)

黒っぽい色をした手のひらサイズの球状のもの。上部から飛び出している茎のような突起を見るに、どうやら何かの果物のようだ。

形はリンゴやナシのようだが、それにしては色が黒すぎる。かといって、ブドウやプルーンにしては実が大きすぎるし......いったい何なのだろう?

ツイッター上では、この謎の黒い果物に対し、

「なんだろ、このかっこいい果物」
「星空みたい」
「ど、毒林檎...?」

といった声が寄せられている。

寒い地域ならではの食べ方だった

中国北方の冬に良く食べる物。
何でしょう? pic.twitter.com/hOVqZ5dqs9
- 大阪七絃琴館 (@windson0707) January 24, 2021

話題になっているのは、ツイッターユーザーの荘長華さんが、自身が運営する大阪七絃琴館(@windson0707)という中国の伝統楽器「七絃琴」の演奏などを教える教室のアカウントで、2021年1月24日に投稿した写真だ。Jタウンネットは26日、投稿主である荘さんに詳しい話を聞いた。

中国・遼東半島南部の大連市出身で、現在は大阪在住だという荘さん。写真に映っていた黒い果物については、

「『凍梨』というもので、ナシを皮の部分が黒くなるまで凍らせたものです」

と教えてくれた。

「こうすることでナシの糖度が上がって甘くなり、食感もシャーベットのようになって美味しいんです。元々は、秋に収穫したリンゴやナシ、カキなどの果物を凍らせて長持ちさせる保存食でした。大連を含め、冷蔵庫の無い時代でも外に果物を置いておけば凍るほど寒い、中国の北方地域での風習ですね」

と荘さん。

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