平城京を中心に東大寺・興福寺・春日大社などの寺社が建立され、国際色豊かな仏教文化が花開いた奈良時代(710~794年)。その舞台である奈良は、悠久の歴史ロマン溢れる場所として親しまれています。
しかし、奈良時代の実態は、そうしたイメージと全く異なり、全時代を通じて、天皇・皇族・貴族の間で、血で血を洗う争乱が続いた時代でした。
なぜ、奈良時代に血なまぐさい争乱が続いたのか、後編でも前編同様、その理由を政争史に的を絞りながら、奈良時代の歴史をお話しましょう。
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密告と殺戮!奈良時代、それは血で血を洗う争乱が続いた時代だった。【前編】 わずか3日間で絶頂から奈落の底へ落ちた仲麻呂