最近、テレビで漫才をやるときに、「事前に台本を見せてほしい」と言われることが多くなりました。生放送でもないのに、です。それで、スポンサーやコンプライアンスの関係で「このボケはやめてくれ」って言われる。もうこうなると僕ら、何もできないんですよ。
収録なんだから、まずウワーッと漫才をやらせてもらって、もし問題があるなら、編集でカットしてくれれば、それが一番いい。でも、そんなこともしてくれないわけです。結果として、無難なことばかりが放送されて“あんまり面白くない”って思われちゃう。これは本当に損です。
でも、フリートークで誰かの不倫や不祥事をイジるのは大丈夫なんですよね。漫才のネタにして面白く作り上げるのはダメで、フリートークでストレートに批判するのはいいって、逆だと思うんですよ。
漫才師として何かを表現することが、どんどん厳しくなっていると感じています。だから、テレビで漫才をしたくなくなるし、「舞台を見に来てください」としか、言えなくなってくる。
ラジオも切り取られるっていう部分は同じだけど、やはりテレビとは違います。テレビとラジオは、スポーツで言えばルールが違う。ラジオが2人でやるバドミントンなら、テレビはサッカーみたいなもの。テレビだと吉本芸人のチームプレイに、東京の芸人は入っていけないんですよ。一方、ラジオは僕らだけの空間ですから、好きなことがやれます。
今、ナイツは月〜木で『ザ・ラジオショー』、木曜に『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ともにニッポン放送)、土曜に『ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)、とレギュラー番組をやっていますが、たぶん、僕は“ちっちゃいお山の大将”なんですよ。