城マニアや社寺ガールなどにとっては夢がかなうような補助事業を、今年も観光庁が始めようとしている。観光庁は5月24日からインバウンド再興のため、城や社寺を宿泊施設にする「城泊」「社寺泊」を行うための上限800万円の補助事業の公募を開始した。「題して『城・社寺を見る文化財から『使う文化財』へ!」という観光振興補助事業で、『城泊寺による歴史的資源の有効活用』と謳われています。中身としては、まずは全国各地の城や社寺を宿泊施設として整備し、外国人のインバウンドも考えた多言語対応や通常の宿泊施設と同じように快適な利用ができるようコンシュルジュ対応を充実させ、そのためにかかる事業費について、それぞれの事業の2分の1を1件当たり800万円を上限として交付するものです」(経済ジャーナリスト) 今までは見るだけだった城や社寺に、普通のホテルや旅館のように泊まれるというのだからまさにマニアやファンには垂涎の振興策と言える。だが今回の募集は既に2回目で、事業そのものは昨年度は6月にスタートしている。 では昨年度はどんな事業が採択されたかと言えば、城は愛知県の大洲城、長崎県の平戸城の2つの事業が補助対象として選ばれている。寺では、青森県大間町の普賢院、山梨県身延町の覚林寺、岐阜県高山市の善光寺、滋賀県大津市の延暦寺、和歌山県は高野町の常喜院と光院、那智勝浦の大泰寺、高知県四万十町の岩本寺の8事業で、合計10カ所の事業が選ばれている。いずれも有名な観光地ばかりだ。「この中、和歌山県那智勝浦の大泰寺では、寺の常設キャンプ場のその名も『Temple Camp 大泰寺』を6月初旬にもオープンする予定です。19年に1日2組まで泊まれる宿坊を展開したところ好評で、さらにキャンプ客4組とRV車5台が泊まれるよう再整備したものだそうです。大泰寺は開創1200年を誇る臨済宗妙心寺派の古刹ですが、禅堂では座禅の指導も受けられるとか」(前出・ジャーナリスト) 補助の内容を細かく見れば、体験型・滞在型コンテンツの充実や旅行商品の企画開発、IT活用での情報提供・案内・予約システムの構築なども対象になっているので、あこがれの城や寺に泊まるだけでなく、より充実した「宿泊体験」ができることになりそうだ。(猫間滋)
【写真ギャラリー】大きなサイズで見るお城に泊まれる!マニア垂涎「城泊」「社寺泊」に観光庁が補助金配布
2021.06.14 06:00
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