大きく膨れ上がった東京五輪の巨額赤字を巡って、「犬猿の仲」の2人がまたもヒートアップ。遺恨を胸に火花を散らす、女丈夫のガチンコ銭闘の幕が開かれる。
先に燃料を投下したのは丸川珠代五輪相(50)だった。5月21日の閣議後の会見で東京五輪が中止になった場合の損失を問われ、こう発言した。
「都の財政規模を踏まえると、都が補填できない事態は想定しがたい」
つまり、中止になっても国に費用負担は及ばないと先手を打ったのだ。これを受けて同日の定例会見で小池百合子都知事(69)は、
「想定外の事象が生じた場合は、国際オリンピック委員会(IOC)、政府、組織委を含めて協議が必要になると理解している」
と、不快感を隠さずに、費用負担は都だけの問題ではないと嚙みつき返した。
それから約1カ月半が経った7月8日、小池氏はIOC、組織委ら5者協議の後、会見を開き「無観客とする」と発表。そこで再燃したのが赤字問題だ。