関西「1万円ニセ札工場」にリアル潜入(1)紙幣の偽造で「無期懲役」も

| Asagei Biz
関西「1万円ニセ札工場」にリアル潜入(1)紙幣の偽造で「無期懲役」も

 単なる興味本位ではリスクが高すぎるだろう。それでも筆者は、マフィアの巣窟となっている不気味な現場を目指したのだ。どこへ連れていかれるかも知れず、命の危険も感じた。決死の潜入ルポで見聞きした「1万円ニセ札工場」の全貌に迫る。

 8月上旬、聖徳太子が描かれた旧1万円のニセ札を使用したとして、ベトナム人男女3人が逮捕された。ニセ札事件は、時代を経ても後を絶たない。数年前にも、野口英世の1000円札がヤフーオークションに出品された。中国からの出品だという。マニアにとっては、「製造番号」や「印刷ミス」などによって紙幣には価値が生まれる。しかし、それは未流通の紙幣だったため、多くのマニアの間では「きっとニセ札に違いない」という結論が出された。一方でマスメディアから「おそらく本物の可能性が高い」との反論も出て、物議を醸したものだ。

 言うまでもないが、紙幣の管理は国家の威信を支える、非常に重要な事業のひとつ。様々な特殊加工を施し、製造される紙幣を偽造することは【3年以上、もしくは無期懲役】という厳しい罰則もある。

 コロナ禍とはいえ、日本の「円」の力はいまだ健在。

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