関西「1万円ニセ札工場」にリアル潜入(1)紙幣の偽造で「無期懲役」も (3/3ページ)
「なかなか、若い人と食事をする機会がないから、たまには息抜きにいいんですよ。判子なんてもう需要も少なくなる一方だから、ちょっと気分転換にね」
夫人に見送られ、吉田老人と家を出た。
頑固者なのか、口数は少ないが、食事中も時々光る強い眼光をしている。やはりこちら側の人間ではない雰囲気が時折、漂ってくるのだった。
そして偽造のプロは、例の工場に筆者が潜入取材できるよう、中国マフィアに約束を取りつけてくれた。
(フリーライター・丸野裕行)
*「週刊アサヒ芸能」9月23日号より。(2)につづく
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