皆さんは“芸者”というとどんなイメージを思い浮かべますか?
着物を着て宴会などで三味線や歌を唄ったり、お酌したりという姿を思い浮かべるのではないでしょうか。
ところが、“芸者”と言ってもその人達が根付く土地柄によって、色々な芸者さんがいたのです。
前編の記事はこちら
江戸最大の深川岡場所の花街に生きた「辰巳芸者」という“いき”のいい女たち【前編】 辰巳芸者とは高名美人六家撰・辰巳路考 画:喜多川歌麿 600dpiパブリックドメイン美術館より
上掲の浮世絵は喜多川歌麿による辰巳芸者として人気だった“路考”という女性を描いたものです。左上のマス目に、龍(たつ)、巳(み)、櫓(ろ)、香(こう)の絵が描かれています。
さて、辰巳芸者たちのお得意様達は深川という土地柄、情に厚くて粋(いき)を好む威勢のいい職人や商人たちがほとんどでした。すると芸者たちも自然と客の好みに馴染んでいったのです。
そのため他の芸者とは違い何よりも「いき」を尊び、薄化粧で身なりは地味な鼠色系統、冬でも足袋を履かず素足のまま。