キリスト教の一部会派が唱える「死後の希望 セカンドチャンス論」

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キリスト教の一部会派が唱える「死後の希望 セカンドチャンス論」

人間は死んだ後はどこへ行くのか。天国か、来世に生まれ変わるのか、それとも「無」か。地獄行きだったら恐ろしいことだ。しかもその原因が生きている間にキリストの教えを聞かなかったからだとしたら。しかし死後にもう一度、救われるチャンスがあるとしたらどうだろうか。

■セカンドチャンス論とは

セカンドチャンス論とは、キリスト教の一部の会派で唱えられている思想で、キリスト教の福音に触れずに死んだ不信心者にも、もう一度福音に触れて救われるチャンスがあるという聖書の解釈である。キリスト教では人は死後、「よみ」(陰府、黄泉)の世界に行くと説く。この「よみ」で福音を聞き、最後の回心の機会が与えられるとするのがセカンドチャンス論である。この論では地上における回心の機会がファーストチャンスということになる。福音とは基本的には現世で説かれ、現世で救いを約束される。信心を獲得すれば臨終の際にも安心して旅立てるわけであるが、それができずに死んでしまう人間もいる。そんな彼らにも最後のチャンスが与えられるとしている。

■セカンドチャンス論 肯定派の根拠

イエス・キリストは死後3日後に復活したとされる。ではその3日の間はどこで何をしていたのか。彼は「よみ」に下り、苦しむ死者を救った「キリストの陰府下り」という話がある。西欧キリスト教会は公式に「十字架につけられて死に、葬られ、陰府に下り、三日目に死者のうちから復活し…」との信仰を宣言している。
またセカンドチャンスの根拠として挙げられるのが、一番弟子で初代ローマ教皇ペテロが書いたとされる手紙の一節である。

「キリストは捕われの霊たちのところに行ってみことばを宣べられた」(3章19節)

「死んだ人々にも福音が宣べ伝えられていた」(4章6節)

「よみ」は「陰府」「黄泉」「冥府」といくつも訳されているが、永遠の苦しみを味わう「地獄」とは異なり、すべての死者が最初に行く場所のようである。一方で「よみ」と地獄を同じだとする解釈もあり「よみ」とは何なのかは定まっていない。いずれにしてもイエスは死と復活の間に死後の世界に赴いたことでは一致している。

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