オンラインショッピングがきっかけで、購読する気のないメルマガが大量に届くようになった。
サブスクリプションサービスを解約したいのに、手続きの方法がわからない(わかりにくい)。
インターネットを使っていてしばしば出くわすのが、ユーザーの行動をサービス事業者にとって都合のいい方向に(時に強引に)向かわせようとする仕様になっているアプリやサイトだ。
「メルマガを受信する」がデフォルトの設定になっている(チェックボックスのチェックをユーザーが外さない限りはメルマガを受信することになる)のは、よく考えると押し付けがましいし、解約の仕方がわからないのもイライラする。もしかすると、多くの人はこの理不尽さに苛立ちつつも、こうした仕様――ダークパターン――があまりに蔓延しているため、「インターネットとはこういうものだ」と受け入れてしまっているのかもしれない。
■企業は利益のためならユーザーを騙す『ザ・ダークパターン ユーザーの心や行動をあざむくデザイン』(仲野佑希著、宮田宏美、ダークパターンJP編集部監修、翔泳社刊)はこうしたダークパターンの実態を体系化し、実例や図表を用いて解説していく。
この本の狙いはユーザー側に警鐘を鳴らすだけでなく、少々ずるいやり方でも利益のためなら使いたい誘惑に駆られる企業の倫理観を問い、ダークパターンに陥らないための方法を明かすこと。というのも、世界的にはユーザーを騙し、不当に誘導するようなやり方で利益を得るマーケティング手法は規制される流れにある。多くの企業が法的に「グレー」ということで使っているやり方は、近年グレーではなくなりつつあるのだ。
■「ダークパターン」7つの手法企業が使うダークパターンにはさまざまな種類がある。普段あまり意識していないが、こんなやり方に心当たりがあるのではないか。
・スキーニング(こっそり) …ユーザーにとって重要な情報を隠したり、偽装したり、公開を遅らせたりする。