学生時代に部活やスポーツに打ち込んできた人が社会に出ると、上司や先輩から「体力と根性はあるはずだ」と見られやすい。同時に本人も、「スポーツばかりやってきて世間を知らない」という自覚から「体力だけが取り柄です」と自己紹介しがちだ。
しかし、スポーツに没頭してきた人材は、競技を極める過程で社会人になっても必要とされる様々な能力を社会に出る時点で既に身につけており、特別なポテンシャルがある、とするのが『アスリート人材 飛び抜けた突破力と問題解決力で100%やり遂げる!』(松本隆宏著、マネジメント社刊)だ。
今回は著者の松本隆宏さんにインタビュー。アスリート人材が備えた能力と、その活かし方についてお話をうかがった。その後編をお届けする。
■なぜアスリート人材はスポーツで培った能力を仕事で活かせないのか――本書では能力や精神性、礼儀正しさなど、アスリート人材のさまざまな強みを挙げられていました。その中でもこれからの時代において特に活きてくると予想される強みがありましたら教えていただきたいです。
松本:どの能力も活きると思います。たとえば、体育会でスポーツをやっていた人って、教わることにも教えることにも慣れている人が多いのですが、教えてもらったことを自分なりに解釈したり、逆に自分の感覚を言葉にして人に伝えられるって、考えてみるとすごい能力ですよね。
また、イメージ力もスポーツをやっていた人の大きな強みだと思います。たとえば野球でカーブを打つとなったら、どんな球筋でボールがきて、どのタイミングでスイングするかをイメージします。そうやってこれから起こることを思い描くことは、営業でも経営でも大切なことです。このイメージ能力の高さは競技者特有のものでしょうね。