掃除という行為に宿る宗教性とは 神道と仏教は掃除をどう捉えているか

| 心に残る家族葬
掃除という行為に宿る宗教性とは 神道と仏教は掃除をどう捉えているか

日本人は清浄・清潔であることを好むことはよく知られている。日本人の精神的支柱である神道と仏教の視点から見ると、掃除とは神道的には神事であり、仏教的には功徳を積む善行でもある。その両方の視点から考えてみたい。

■サッカーワールドカップの会場で掃除をした日本人

サッカーW杯会場で日本人が試合後に掃除をして帰ることに絶賛の声が集まっている。一方で大王製紙元会長が「掃除を褒められて喜ぶのは奴隷根性」と批判ツイートをして炎上した。これに対して放送作家・長谷川良品氏が日本人にとって掃除は奴隷根性どころか、衛生を超えた神事と捉えているのではないか。だから人目がなくても清掃を行う人が多いのだと持論を述べた。長谷川氏は「人生がときめく片づけの魔法」(近藤麻理恵/河出書房新社/2019)がシリーズ累計1100万部の大ベストセラーとなったのも、掃除という行為にモラルを超えたスピリチュアルな要素が介在するからだと指摘した。

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